📄 作品概要
広告代理店に勤める三十歳の瀬戸敏夫の元に、かつて家庭教師をしていた時の教え子・亜美から一通のメッセージが届く。 「お酒を教えてください」 七年ぶりに現れた彼女は、地味だった少女の面影を脱ぎ捨て、白いタイトニットに艶やかな肢体を包んだ妖艶な女へと成長していた。雨の夜、密室で酌み交わす日本酒。かつての師弟という絆は、甘美な背徳感と共に、執着と独占欲が渦巻く性愛の深淵へと溶け落ちていく 。 総字数 約42,500字(読了時間 約1時間25分) 〈本文より抜粋〉 敏夫は振り返り、そして、息を呑んだ 。そこに立っていたのは、記憶の中の少女ではなかった 。緩やかに波打つ栗色の長い髪 。眼鏡を外したその瞳は、潤んだ知性を湛えながら、真っ直ぐに敏夫を射抜いている 。そして、敏夫の視線を釘付けにしたのは、彼女の装いだった 。夜の闇に浮かび上がるような、真っ白なタイトニット 。その柔らかな生地は、彼女の身体の曲線を残酷なほど鮮明に描き出していた 。豊かに膨らんだ胸の隆起、きゅっと引き締まった細い腰、そして歩くたびに揺れるミニスカートから伸びた、白く艶やかな脚 。 〇 二十歳になったばかりの彼女が、今、全存在を賭けて自分を誘っている 。だが、こうしてはっきりと意思表示を突きつけられた瞬間、敏夫の頭からは酒の霞がすっと引いていくのを感じた 。これは、なし崩しの一夜の過ちでは済まされない...