📄 作品概要
メドゥーサの古城 おぅおぅ。ようやく目を覚ましたか。待ちくたびれていたぞ。 ……うぅむ、軽く小突いてやっただけでこんなにも長く気を失っているとは……。やはり人の子は脆くていかんなぁ。 ……むむ? なんだお主、その戸惑いを隠せぬ間抜け面は? なにゆえ自分がこんなところにいるのか全く分かっていない ような顔をしおってからに。まったく、白々しい。そのような演技は鬱陶しいだけだ。やめよ。 ん? 妾は「やめよ」と言ったのだが?……まさかお主、本当に何も覚えていないのか? 演技だったならば、 今認めればまだ許してやらないこともないが……? …………。 はぁぁ……。 まったく、呆れた……。なにゆえ人の子はこうも貧弱なのだ。あの程度の軽い一撃で記憶まで吹っ飛ぶとは……。 まぁ、覚えていないものは仕方があるまい。お主が何をしでかしたのか、特別に妾が思い出させてやろうではないか。 ほぅれ、いつまでも妾ばかり見ていないで、まずは辺りを見渡してみろ。 どうだ。この部屋を見て、なにか思い出すことはないか?...