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📄 作品概要
[ストーリー] ――夢だったのだろうか。 しっかり者なのに時々甘えだす、そんな妹との蜜月の夜。 一夜だけ交わした身体の熱を、俺はまだどこかで覚えていた。 そんな俺を、彼女は何食わぬ顔で、素知らぬ顔で嘲笑う。 まるで、変な“妄想”に取り憑かれた男を見る様な目で――。 世間がクリスマスシーズンで賑わう中、俺は一種の孤独感を覚えていた。 毎年、独り身の孤独を共感し合う仲の、信頼していた友たちに裏切られ、 今年は一人寂しく聖夜を過ごすことが決まっていた。 あいつらに彼女がいて、なんで自分には彼女がいないんだ。 妬ましい。 忌々しい。 キスした瞬間、結合部で何らかの化学反応を起こして勝手に爆ぜろ。 そんな恨みごとを呟いていると、視界の端で俺のベッドに腰掛け、 髪を櫛で梳いている妹の姿が見えた。 はて……、と考える。 こいつは、毎年クリスマスを実家で過ごしていた。 俺が聖夜に野郎どもと実家を占領してドンチャン騒ぎをしていた際も、 食事や飲料類を提供してくれる、まさにその日においての聖女だった。 ……今年も、こいつは暇をしているのだろうか。 クリスマスは家族と過ごすものとかいうアメリカンスタイルを貫いているのだろうか。 ……言うだけなら、問題はあるまい。 さして、以前の過ちを懲りない兄が、妹に再びその毒牙をかけようとするのである。 [内容]...